はじめに
gonzui は簡単に使えます。 Apache や MySQL などは必要としませ ん。また、ちょっと試すだけなら設定ファイルを編集する必要もありません。
ビルドの方法
gonzui を試すには、まず次のコマンドを実行します。 事前に必要なもの を準備しておいてください。
% tar zxf gonzui-XXX.tar.gz # XXX is the version number % cd gonzui-XXX % ./configure % make
gonzui を試すために、 /usr/local/* などへファイルをインストー ルする必要はありません。ビルドディレクトリ内で gonzui を試す ことができます。
基本的な使い方
まず最初に、ソースコードをインデックスに取り込む必要がありま す。たとえば、wget-1.9.1.tar.gz のソースコードを取り込むなら、 次のように実行します。
% ./gonzui-import wget-1.9.1.tar.gz
あるいは、apt-get が正しく使える状態になっているなら、次のよ うに実行して取り込むこともできます。
% ./gonzui-import --apt wget
次に、Webベースの検索エンジンである gonzui-server を起動しま す。
% ./gonzui-server
これで、ブラウザから検索エンジンにアクセスできます。 URL は http://localhost:46984/ です。
バージョン管理システムからの取り込み
gonzui では CVS のリポジトリと Subversion リポジトリからのソー スコードの取り込みに対応しています。たとえば、
% cvs -d :pserver:anonymous@cvs.ruby-lang.org:/src co ruby
で入手可能なソースコードを gonzui-import で取り込むには、次 のように実行します。
% ./gonzui-import --cvs :pserver:anonymous@cvs.ruby-lang.org:/src ruby
要するに cvs -d X co Y を gonzui-import --cvs X Y に置き換えれば OKです。
Subversion の場合は、たとえば
% svn co http://svn.edgewall.com/repos/trac/trunk trac
で入手可能なソースコードを gonzui-import で取り込むには、次 のように実行します。
./gonzui-import --svn http://svn.edgewall.com/repos/trac/trunk trac
要するに svn co X Y を gonzui-import --svn X Y に置き換えればOKです。
リポジトリ内に加えられた変更を gonzui のインデックスに反映さ せるには、後述する gonzui-update を実行すれば OK です。
現在のところ、CVS と Subversion ともに、リビジョン・タグの指 定には対応していません。
インクリメンタル更新
インデックスのインクリメンタルな更新を行うには gonzui-update を使います。 たとえば、
% gonzui-import /somewhere/foo
のように、/somewhere/foo 以下のソースコードを取り込み、 しばらくして /somewhere/foo の中のファイルの追加・削除・更新を 既存のインデックスに反映させるには次のように実行します。
% gonzui-update
インデックスの中には /somewhere/foo の場所が記録されているため、 gonzui-update の引数には何も指定する必要はありません。 もしインデックスに複数のパッケージが入っている場合はすべての パッケージが更新されます。 /somewhere/foo が削除されている場合は、 "source disappeared" という警告が表示されます。
その他の使い方
主にデバッグ目的のために、コマンドラインベースの検索ツールが 存在します。たとえば、 main 関数を探す場合は次のように実行し ます。
% ./gonzui-search main
gonzui のインデックスを調査するには、 gonzui-db コマンドが使 えます。たとえば、パッケージ名の一覧を取得するには次のように 実行します。
% ./gonzui-db --list
wget-1.9.1 パッケージを削除するには、次のように実行します。
% ./gonzui-remove wget-1.9.1
さらなる使い方は各コマンドの --help オプションをお試し下さい。